「最盛期」にキッズだった人達からすると、ニコニコ動画は「衰退」したらしい。
しかし、それは真実だろうか。
ここではボカロ分野に限って反証を挙げてみようか。
まずボカロに関しては再生数のメルクマールとして、「VOCALOID殿堂入り」「VOCALOID伝説入り」「VOCALOID神話入り」がある。
「殿堂」は10万再生、「伝説」は100万再生、「神話」は1000万再生となっている。
現代の(実はニコニコの「最盛期」当時も)デファクトスタンダードであるYouTubeと比較してどうだろうか。
10万、100万ではもはや普通、1000万再生の動画もそう珍しくないのではなかろうか(K-POPの主力グループであれば1000万再生でも少ないくらいだろう)。
ニコニコ大百科によれば、現時点でのそれぞれの登録楽曲数は、
「殿堂」6264件
「伝説」953件
「神話」25件
となっている。
1000万再生がそこまで連発されていたわけでもないことがわかるだろう。
とすれば、今も昔もニコニコ動画はマイナーなプラットフォームであったということだ。「衰退」したとは言えないだろう。
むしろ日本ではYouTube人口が増え続けているのだろう。
自分は、ニコニコ動画の素人がアイディアを持ち合って作品を生み出すというスタイルに惹かれ、ささやかながら投稿も続けてきた。
今後もYouTubeか、ニコニコか、それ以外でそうした取組は続けられるであろう。